ボンゴレイの言葉的料理

思いついたことや気づいたことを書いていきたいと思います。

団欒   episode4

長方形のテーブルに椅子が6つ置いてあって、

足と足の間が短いところにコノンボの息子が座り、

息子の左手側にコノンボ、右手側に恐ろしく美しいコノンボの妻が座っている。

コノンボの妻は山の湧き水みたいに透明感のある、大変な美貌の持ち主だが、

天使のように無口で、いつも家族の会話を優しい顔で見守っている。

いつも息子から話しだすが、その時も息子が会話の口火を切った。

「ねぇ、パパ?なんで人間の体温は36℃くらいなのに、気温が36℃くらいのときに、暑いと感じるの?」

「それはね」とコノンボはチョコレートの唐揚げを食べながら言った。「暑いと感じる部分が体の内側にじゃなく、外側にあるからなのだよ。自分の体温をいちいち暑いと感じていては、人生お先真っ暗だろ?息子?」

「パパって、馬鹿なの?そうじゃないよ、僕が言ってるのは。体温が36℃くらいの状態で体が健康的に保てるなら、外の気温が36℃であってもそれを“暑い”と自分自身に警告する必要はないってことだよ。36℃は体にとってむしろ適温のはずでしょ?」

「なるほどね。ごめんな、お父さんはリュウタが望むような回答を持ち合わせていない。調べておくよ」

息子のリュウタは“お願いね”と言い、

ウーパールーパーのどて煮をおいしそうに食べた。

「ねぇ、パパ?じゃあ、なんでマイケルジャクソンは死んだの?」

「マイケルはね、いいやつすぎたのだよ。でもマイケルの音楽は死にゃあしない」

「じゃあ、じゃあ、パパのお兄さんや、パパのパパや、パパのママは今どうしてるの?会いたいよ」

「そうか、会いたいか。そういえば、パパの親や兄弟のことはほとんど何も話していなかったな。じゃあ今日は、パパの兄さんの話をしようか」

「うん、聞きたい!」と息子はウーパールーパーの目玉だけ口から出して言った。

「パパの兄さんはね、ものすごく頭が良くてね、どんな職業に就くのか、誰もが注目していた。弁護士になるのでは、真新しい事業を始めるのでは、国会議員になるのでは、といろいろと噂されていた。でも今から20年前にね、ポツリと姿を消したのだよ。突然だ。父さんも何も知らないし、当時同じ大学に通っていた人たちもはっきりと理由がわからない。どうして突然兄さんは消えたのか。兄さんは頭がきれすぎて、一部の人間からは狂人と思われていたけど、その一部の人間いわく、気がおかしくなって山にこもった、とか、韓国目指して日本海に飛び込んだ、とか、自害した、とか・・・・・・色々言われていた。でも父さんは兄さんを信じていたから、熱心に情報を集めて真実を知ろうとした。その結果」

「その結果?」

「目的はわからないが、どこかの山にこもっているらしい。20年前にこもり始めたのはおそらく確かで、今もこもっているのかどうかはわからない。兄さんが住んでいたアパートは解約され、家具のすべてはアパートの近くの家具屋に売られていた。きれいさっぱり。でも車は売られた形跡がなくて、税金はちゃんと規定の日にひかれている。他の税金もおそらくそうだ」

「お兄さんの名前はなんて言うの?」

「ヴィンセントだよ」

「ふーん。きっと今も生きてると思うよ」

「なんでだい?息子?」

「僕にはわかるんだ!」

「そうかい。リュウタが言うなら本当かもな。だったらうれしいよ」

コノンボの妻は水晶みたいに優しく微笑んで、頷いた。

本当に、水晶が笑ったみたいだった。






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コノンボ教祖の左腕   episode3

お気に入りの曲、

Mr.Childrenの『花言葉』ばかりを何度も何度もひたすら聴いていたが、

電話が鳴ったので、コノンボ教祖はCDプレイヤーを一時停止させた。

ただ、携帯電話の着信メロディーもまた『花言葉』だったので、

一時停止させて電話に出るまでの間も、やはり『花言葉』が流れたのだった。

「もしもし、コノンボだ」

「おはようございます、教祖。ご連絡があって、お電話させてもらいました」
とコノンボの左腕的存在の男は電話先で言った。

「なんだね?北海道と九州がくっつきでもしたかね?」

「いえ。それほどのインパクトはありませんが、しかしインパクトのある情報でございます。あの。日本のSharpの上層部から電話がありまして、ポータブルおっぱいについての提案を頂きました」

「どういう提案だね?」

「液晶と小さいキーボードを付けてはどうか、ということでした・・・・・・つまり」

「つまり、パーソナルコンピューターか?」

「はい。要は、ネットブック的な要素を取り入れてはどうか、賛成してくれるなら手を貸す、ということでした」

「ネットオッパイブックかね?何を考えているのだ、シャープは?なんでおっぱいからネットにつなげる必要があるのだね?誰がするのだね?大好きな恋人がいるのにとなりで違う人にケイタイでメールを送るのと一緒なのだよ、それは。そこにおっぱいがあるのに、違うことに興味を持って調べたりする必要などないのだよ。そう言っておいてくれ、左腕」

「あっ、はい、かしこまりました。あと、アスースから、ツリガネ型のポータブルおっぱいを我々と協力して制作する気はないかと打診されています。どうなされますか?」

「それは一度試しに発売したことがあるが、鳴かず飛ばずだった」

「かしこまりました。伝えておきます」

「いや、ちょっと待て。その前に、台湾ではどういう型のおっぱいが求められているか調査してからにして欲しいのだよ。ツリガネ型かもしれない」

「なるほど!調べておきます」

「では」

コノンボ教祖は電話を切り、再生ボタンを押した。

“リピート”が解除されていた。

一時停止をすると“リピート”が解除されてしまうプレイヤーなのだ。

どこ製?

ノーグという大会社だった。

コノンボ教祖は右腕と左腕に一斉にメールを送った。


ポータブルおっぱいに

カメラがついて

タッチパネルがついて

ブルートゥースがついたら

それはもう、終わりだ

なんでもかんでも、とはいかないのだ。


あと、

ノーグとは仕事をするな!


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コノンボ教祖の右腕   episode2

コノンボ教祖は錆の目立つパイプ椅子に座り、

ポータブルおっぱいを優しく触りながら、言った。

ポータブルおっぱいとは
コノンボが若い頃に発明した、女性のおっぱいに形も感触も模した携帯できるアクセサリー。Bカップ、Cカップ、Dカップの3種類がある。Aカップはなぜかなく、Eカップ以上は携帯するのに不便だから存在しない。片乳だけのモノが多い。


「今日の演説はどうだった?」

「はい」とコノンボ教祖の右腕的存在の男は言った。「いつものように、大変感動的でした」

「君もいつかはやらなければならないのだよ。いいか?大衆は決まって平凡だから、難しい言葉を並べても駄目なんだよ。たまには必要なときもあるのだけど、基本的には短い言葉で、簡潔に、わかりやすく話す必要がある。間も大切だ」

「いつも勉強させてもらってます」

コノンボ教祖は自分で発明したポータブルおっぱいを揉みながら、言った。

「なんでおっぱいは二つあるのだね?私の右腕よ?」

「さぁ、わかりかねますが」

「私もわからんよ、右腕。おっぱいなんか、なくてもよかっただろう。必ずしも要るというようなものではない。実際、あんまり膨らんでいない女性もいる。必要だとしても、1個でいい。ただね、右腕。おっぱいがあって良かったと思うのだよ、私は。非常に良かったと思う。そう思わんかね?」

「思います」と右腕は涙をうるわせながら言った。

「うん。君はきっと素晴らしい人間になるよ」

「ありがとうございます」

「ところで、sonyの買収の件はどうなった?」

「私、個人の感想を言わせてもらえば、sonyを買収することは不可能かと思われます。我々にはそれほどの経済的な力がございません」

「オーラでなんとかやるのだよ。カネよりも大切なもの、それはオーラだ。もう一度試みるのだよ、右腕」

コノンボ教祖はCカップのポータブルおっぱいから

Bカップのポータブルおっぱいに交換し、さらに優しく揉み続けた。

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演説    episode1

群衆は目を輝かして、その偉大なる教祖を見つめていた。

神だ。

舞台に立ち、スポットライトを浴び、マイクの前に立つ男は、まるで神だ。

教祖?

神?

少なくとも憧憬の目で見つめる群衆にとっては、彼は神だ。

舞台に立つその男が口を開こうとしている。

群衆は唾を飲み込み、しんとして偉大なる自らの神のお言葉を聴こうとする。

群衆の動作を男は確認して、口を開く。

「コノンボ」

群衆はさらに唾を飲み、息をのみ、もう一度口が開くのをじっと待つ。

待つ。

まだ待つ。

十分間を置いてから、また口が開く。

「私は、コノンボ」

すると会場が壊れるくらいの大歓声がおき、

教祖は手を挙げてそれに応える。

「そう、私は、コノンボ」

大歓声は鳴り止まないが、

教祖が挙げていた手で群衆をなだめるサインを送ると、徐々に静かになっていく。

やがて完璧に静まり、教祖はまた口を開く。

「今日の空は、青い」

またもや大歓声。

彼が口にした言葉はなんだってすごくて、なんだって感動的なのだ。

何を言ってもいい。

何を言ってもセンセーショナルで、

人々の心を鷲掴みにする。

歓声が続く中、今度はそのままにして、また少し言葉を吐く。

「雲は白い」

涙する者までいる。

「孫正義は、iPhoneを使っている」

大歓声。

「ビル・ゲイツ家では、iPodの使用が禁止されている」

怒濤の大歓声。

「そして」

歓声がやむ。

息をのむ。

「そして」

会場が真空パックのように無になる。

「私はコノンボで、空は青い」

今までにない大歓声。

それが感動のフィナーレだ。

コノンボ教祖は満足そうに頷きながら、そでへと歩いていった。

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『Dear Friends』

ディアフレンズ。

タイトルの綴りあってるかな?

本仮屋ユイカと北川景子が主演の映画です。

あれ、めっちゃ良かったです。

後半ずっと泣いてました(リアルに)。

「うっせー ブス!」



「ガンだからってなめないでくれる?」

が面白くて、他は泣ける。


『ハンコック』も観たけど、あれもまあまあ面白かった。




あと、ひさしぶりにれふじさんのブログ『カリプソ』にお邪魔したら、変なコメントでいっぱいだったので、おもわずコメントしてしまいました。気づくかな?

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